主に、急性期を過ぎて生活を作り直す時期のリハビリテーションを、個々の状態に合わせて行っています。身体機能の改善から生活の再建まで、その方らしい生活が取り戻せるよう、理学療法・作業療法と摂食嚥下部門が、医師や病棟スタッフと協力して行います。

理学療法では、運動器疾患(骨折、関節痛等)、脳血管障害（脳梗塞、脳出血などの脳疾患、パーキンソン病などの神経難病等）、呼吸器疾患（肺炎、気管支炎、慢性閉塞性呼吸疾患等）、その他身体に影響を及ぼす病気を原因とした症状を対象にしています。種々の専用機器を使用した訓練や、治療体操・歩行訓練・基本動作訓練などの運動療法を行い、弱った筋力を鍛えたり、手足の関節を動かしやすくするなど、身体の機能を改善して、生活の自立に向けて支援します。これからの人生を楽しめるように支えることが私たちの役割です。

作業療法とは、活き活きとした生活を送れるよう、仕事・遊びなど日常生活の中で活動(作業）を通してこころとからだを元気にするリハビリテーションです。ケガや病気、加齢に伴い体が動かしにくくなった方々に対し、その方の持つ能力を活かして身のまわりの活動や社会生活に参加できるよう、様々な作業活動を通して治療・指導・援助を行います。「あなたらしく」生活が送れるように、その人の「今」と「これから」の豊かな生活づくりをお手伝いします。

リハビリテーション科では、情報誌「リハビリからこんにちは」を毎月発行しています。その折々に皆さんに知っていただきたい病気のことやリハビリのこと、暮らしの中のちょっとした工夫や役に立つ情報をお届けしています。